tukichikyuakai’s diary

発達障害児童、芸術関連のブログ

独自性の向こう側で妄想爆発

こんばんはー

台風が去って


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さりとて
どこか、風がわさわさと
不穏な空模様。

一時間も早くなぜか
公務執行の公園に着いてしまった
新人労働者は
車の窓の雨粒カーテンの向こう側で
エネルギーワークを
していたのであった。

まったくわかりませんな、
これなら
ヤバイ人だということが。


死と再生の
エレキギター
ぐわんぐわんと鳴り響き
終わったところで
ほどよく
初対面先輩SPが
車で到着。


本日は
王妃同行で、
この公園には
王子ご一行は遅れてくると
思われる

カッパをきた
先輩SPは、
眼鏡を光らせた。


え?メガネ
大丈夫なのか?
新人労働者の心の呟き。

なぜなら、
王子は、
速攻技で
メガネもぎ取りの術使いがあると
聞いていたからだ。

もしかして
この先輩SPは、
その王子の技をものともしない
マトリックス並の
動きをするのかもしれないな…。


ここで
カッパを着た先輩が
マトリックス並のイナバウワー
をしている図



そこへ、白い馬車にのった
王子と王妃が
もうスピードで
到着した。

確かに
遅刻していた。


王妃は
雨に濡れながら
遅れちゃった遅れちゃったと
連呼をし、


そのまま
王子にカッパを着せようとしたのだが、
いやいや、まずは、
ご自分がと
思い直し
カッパを着た。

三人の侍ならぬ三人のカッパ
カッパじゃないよ、妖怪の。


しかし、
王子にとって
カッパは、
未知の物質であったようだ。
……
いや、だからカッパじゃないよ。

雨合羽、ね。

無理か?無理なのか?
雨合羽着たくないですか?王子!
みんな着てるよ、ほら、
雨合羽!


ビラビラ見せびらかす三人のカッパ。

カッパを着る練習から
ちゃんとやんなきゃダメだよ
やってないのに着れるわけないじゃん
なんなの、その
未知の物体は!だよな…この状況。

しかし、
やはり、
王妃の力添えがあったからか
王子は
車をおりて

…かっぱを

…着なかった。

無理ですかーーーーー。


そのまま
この雨のなか
王子は精力的に
公務に励み
カッパ着ないまま
公園内をわしわしと視察していく
のだった。


たまににこやかに
笑う王子は
機嫌は悪くはなさそうであったが
いかんせん
雨粒が
風と共にはりつく
なんとか
王妃が王子背後から
傘を差し出していた。


休憩の売店では
なにも召し上がらず

王妃の記者会見を
はやめにきりあげるかのように
そのまま
また雨降る公園内視察へと
ガンガンに歩き出すのであった。


ここらへんは、
男の子っぽいな
女どもの雑談なんか
聞いて付き合ってられねーよ
とでも言う感じ。


しばらくいくと
国民の健康クラブ(勝手な命名)の
一団に
なぜか合流し
そのまま
足あげ行進に追従した。

いいですねぇ~
気さくですね~
王子


傍らで
ボクシングをやっている
青年たちは
雨のなか
BGMまでつけている


これは、
足にリズムをつける狙いなのか
それとも
陶酔オタクなのか


王子は、
そんなやからの所業も
嬉しそうに
斜めながめ
そのまま国民と共に
行進していくのであった。



馬車に戻ると
速攻に
おめしかえをされ

あー、雨に濡れたから
やだったのか
窮屈な公務から解放されたかったのか

馬車の中で
くつろぎながら
新しいお召し物で
王子は、アンニュイだったが

傍らで王妃の
記者会見が始まり

馬車の外で
雨に打たれながら
残されたカッパ衆

一瞬
廊下に立たされている気がしたが

王子が気を効かせて
またおめしかえをし、
もう帰ろう、と
王妃を促したのだった。


自分のやり方ではあるけれど
王子は、決して
やらされているわけではない
と思う


わかりました
じゃあ、
これはやりましょう
こうしましょう、
そうくるならこうです

そういう流れに対する
意思と行動を
感じるのです。


さようなら、王子
またの公務でご一緒しましょう。